リーグ戦約3カ月ぶりの、ホーム戦勝利を目指す。ベガルタ仙台は明日28日、アルビレックス新潟を迎え撃つ。2月25日の開幕戦(対札幌)以来、リーグ戦ではホーム4連敗中でその1勝のみ。この状況を打開するため、攻守3つの改善点が鍵となる。ホーム勝利を意気込む渡辺晋監督(43)や選手は、課題改善へ必死だ。

 3週間ぶりのリーグホーム戦。3つの要素を意識し、白星をつかみに行く。

 <1>ペナルティーエリア内の決定力の向上

 現在、仙台のエリア内シュート決定率は、1割1分6厘と15位。開幕戦以降のリーグホーム4戦は1得点だ。最近は攻撃の流れをつくれているだけに、渡辺監督は「あとは決めるだけ」。改善への道しるべとして同監督が挙げたシーンは直前のルヴァン杯札幌戦(24日)のMF佐々木匠(19)のゴールだ。エリア内で空いたスペースに出た佐々木へ、パスを送ったFWクリスラン(25)は「あれをやれば得点が増える」と自信を見せた。前線同士が固まらずメリハリある動きを心がけたい。

 <2>エリア内の失点率の改善

 エリア内での被シュート決定率は2割2分2厘でワースト3位。ただ最近は体を寄せて危ない場面を防いで、改善しつつある。DF平岡康裕(31)は「ボールを握れている分、(やられている)時間が少ない」。

 <3>カウンター対策

 横浜戦(20日)の失点のような、前がかりになった時のカウンターに気をつけたい。「自陣でブロックを組んでカウンター」(同監督)狙いの新潟で、3得点のFWホニに要注意。ブラジルで対戦したクリスランは「攻め残ってカウンターを狙う。足が速くて怖い選手」と評した。平岡が「ファウルでも止める。つぶして1回プレーを止める」と言うように、強気な姿勢が必要だ。【秋吉裕介】