ジュビロ磐田が総力戦で勝ち点3を目指す。26日は、今日27日のアウェー・サンフレッチェ広島戦に向けて磐田市内の大久保グラウンドで調整。約1時間のメニューで準備を整えた名波浩監督(44)は「3ポイントが大事。今は、勝つことがチームにとって一番の良薬」と、5試合ぶりの白星へ照準を合わせた。

 現在チームは、4戦勝ち無し(2分け2敗)。特に直近2試合は、シュート数で相手を上回りながらも無得点で今季初の連敗と、もどかしい状況が続いている。さらに、MF太田吉彰(33)ら4人が負傷離脱する中、前日25日にはMF中村俊輔(38)が、左太もも裏肉離れで約3週間の離脱。U-20日本代表FW小川航基(19)の左膝前十字靱帯(じんたい)断裂及び同半月板損傷が発表された。

 広島戦では、同クラブから期限付き移籍中のMF川辺駿(21)も、契約上出場できない。それでも指揮官は「『誰が出ても』というメッセージも込めて、メンバーを固定せずにやってきた」と強調する。前節柏戦から4人のメンバー変更が有力で、トップ下での今季初先発が濃厚となったMF松井大輔(36)も「勝負の世界にいる以上、勝つことを意識してやりたい」とキッパリ。負の流れを断ち切るべく、チーム一丸で敵地に乗り込む。【前田和哉】