マイナビ仙台は後半ロスタイムに失点し、ホームで痛い引き分けに終わった。順位を1つ上げて、3位に浮上した。

 越後和男監督は「何からしゃべればいいのか…。ちょっとショックが大きすぎて」。その言葉通り、勝ち点2を失った格好だ。前半から攻勢に出て、主導権を握っていた。そして後半2分、前線の連係から、最後はFW浜田遥(24)が右足で突き刺して先制。アシストしたFWフォード(22)は「浜田と2人で連係を取れて良かった」。3月26日の開幕戦(対千葉)以来のゴールを挙げた浜田は「ケイト(フォード)がいいボールをくれたので、入って良かった。たくさん決定機を外してきた。入って良かった」と振り返った。

 だが同ロスタイム1分に同点に追い付かれた。ミドルシュートから混戦となり、最後はこぼれ球を長野MF国沢志乃(26)に寄せられた。越後監督が「僕が見た中では自由にさせていなかった」と話すように、6得点の長野FW横山久美(23)に対して人数をかけ、ほとんど仕事をさせなかった。それだけに、この失点は悔しい。

 それでも、第5節(4月29日浦和戦)以来となる3位に浮上した。6月4日からカップ戦のリーグ杯期間となり、残り8試合のリーグ戦再開は8月19日。昨季はリーグ戦折り返し時点で4位だった。DF坂井優紀(28)は「(上位に)食らいついている」と語った。