モンテディオ山形FW中山仁斗(25)が、後半ロスタイム2分に左足で決勝ゴールを決め、チームを今季初の3連勝に導いた。

 中山は試合後「僕が入って永藤(歩)と2トップと言われた。前からプレスをかけて、高い位置でボールを取ったらチャンスだと思った。(シュート)コースが開いたのは見えた。シュートを打ったからゴールになった。打つことに意味がある」とゴールを振り返った。

 昨季、レノファ山口で11ゴールと活躍し今季、山形に加入したが、前節までの成績はリーグ戦9試合に出場も先発は2試合、1ゴールにとどまっていた。昨季、愛媛FCで12得点を決め、同じく新加入したFW阪野豊史(26)が今季、15試合に出場し、4得点を決めており、一歩、リードを許していた。

 その状況の中、後半30分に阪野と交代でピッチに入ると、見事に結果を出した。「前の選手が点を取るのは、チームとしても個人としてもいいことだと思う。点を取り合って、チーム内でライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)できたらいい」と言い、視線を前に向けた。

 木山隆之監督が、会見で「中山はシュートを決める力を持っている。阪野との競争で出場時間が多いとは言えない中、貴重なゴールを決めてくれた」と語ったことを記者から伝え聞くと「今日もベンチスタート。チーム内の競争に勝って、スタートでピッチに立ちたい」と、先発奪取に強い意欲を見せた。【村上幸将】