鹿島アントラーズは27日、茨城・鹿嶋市内で約2時間の練習を行った。攻撃の連係を重視した試合形式では、0-1で敗れたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦第1戦アウェー広州恒大戦(23日)で、初めてセンターバック(CB)コンビを組んだDF昌子源(24)とMF三竿健斗(21)が主力組。ホームで行う第2戦でもコンビ継続が有力だ。

 昌子は「(三竿)健斗はボールを奪ってからパスを出せる。CBとボランチは違うけれど、試合数をこなせば、もっとよくなる。声を出して頑張るのは、他のCBにないところ。ナオ(DF植田)も負けていられないという気持ちになり、相乗効果もある」と期待を寄せた。三竿健も「(CBとボランチ)どっちでもいいように準備しています。(CBも)この前の試合である程度できたところもあるので、自信になった。勝てない相手じゃない」と気持ちを強く持った。

 右太ももを痛めて離脱していた植田直通(22)は26日の練習から完全合流。ケガに強く、約2週間の離脱は人生初だが「もう大丈夫です。まったく問題ない」との言葉通り、クロスからのシュート練習では持ち味の快足でゴール前に走るなど回復を示した。試合形式では2本目に昌子とコンビを組んだ。

 敵地での第1戦で0-1で敗れた鹿島は、第2戦で1-0なら延長戦に持ち込むことができる。90分で準々決勝進出を決めるには2点差以上の勝利が必要。いまだACLの決勝トーナメントで過去6戦未勝利だが、DF陣が0封すれば、勝機は見えてくる。【鎌田直秀】