ジュビロ磐田は、アウェーでサンフレッチェ広島に引き分けた。左太もも裏負傷のMF中村俊輔(38)ら主力を欠く中、0-0で勝ち点1を獲得。連敗も「2」で止めた。だが、クラブワーストタイの4試合連続無得点で5戦勝ちなし。選手は肩を落とした。

 前半6分、左クロスを受けたFW川又堅碁(27)が左ボレーで狙うも、シュートはわずかに枠を外れた。後半10分、14分にはMF松井大輔(36)がドリブルから左足を振り抜いたが、相手GKの好守に阻まれた。90分間で放ったシュート14本は広島の倍。川崎F、柏戦に続いて3試合連続で相手を上回ったが、またも決定力不足に泣いた。

 川又は「最初のチャンスで決めきれなかったことが全て。申し訳ない」。松井も「決めるか決めないかで結果が変わる。負けなかったことは良かったが、やっぱり、そこを突き詰めていかないといけない」と、厳しい表情で振り返った。

 今季初先発の松井、DF中村太亮(27)、後半35分から今季初出場のMF荒木大吾(23)は存在感を示した。名波浩監督(44)も新戦力の台頭を評価した上で「点を取らなければ、どんなに良い内容でも勝てない」と言った。【前田和哉】