アルビレックス新潟が公式戦3連敗、ルヴァン杯5連敗で1次リーグB組の最下位7位に沈んだ。その中で、Jリーグ公式戦初出場になった下部組織の新潟U-18所属、MF本間至恩(しおん、16)が光明になった。

 後半32分、MF成岡翔(33)に代わって出場。後半45分に最大の見せ場をつくった。右サイドをドリブルで突破。体勢を崩しながらも中央に正確なクロスを送るなど、果敢なプレーで新潟サポーターを沸かせた。

 呂比須ワグナー監督(48)は、本間至に「楽しんでこい」と告げて送り出した。そして「能力もある。自信も持っている。16歳でも良ければチャンスを与える」と高く評価する。16歳での公式戦出場はクラブ史上最年少。本間至は「自分のプレーができて良かった。今度はリーグ戦に出られるように頑張りたい」。1つステップを上った感触をかみしめた。