清水エスパルスは既に1次リーグ敗退が決まっていたが、主力組を投入し公式戦11試合ぶりの白星を挙げた。

 1点を追う前半ロスタイム、右サイドのDF鎌田翔雅(27)からMF枝村匠馬(30)がつなぎ、最後はFW北川航也(20)が右ポストとGKのわずかな隙間を突くシュートで同点に追いついた。

 さらに後半32分、FWチアゴ・アウベス(24)の正確なFKからDF村松大輔(27)が相手GKのパンチングを顔に受けながら頭で押し込み、逆転に成功。その後は守りきり、今季ホーム初勝利を手にした。消化試合だったがサポーターからは大きな歓声が上がり、選手やスタッフにも笑顔が広がった。

 初めてセンターバックで先発した村松は、13年8月以来の公式戦での得点を挙げた。「練習からセットプレーのいいイメージがあった。センターバックでも、ある程度はできた。どのポジションでも自分の良さがだせるようにしたい」と話した。同点弾を決めた北川は「トラップがうまくいった時点で、入るなと思った。ニアサイドが空いているのが見えたので、狙った。今日は勝ったけど、次のリーグ戦でも勝たないと意味がない」と次戦リーグ戦のホームFC東京戦(6月4日)気持ちを引き締めていた。