鹿島アントラーズのDF西大伍(29)が、3-1で勝利したサンフレッチェ広島戦後、審判団への思いを明かした。

 西は、前半終了直後のハーフタイム中に「判定のことで、ちょっと疑問に思ったことがあったので」と、村上伸次主審(48)に歩み寄り、疑問を投げかけた。だが、同主審はまったく対話することのないまま、控室へ。「熱くなって品のない態度で言うのとは違って、真剣に落ち着いて話している。(審判は)敵じゃないので、お互いが良くなるために一緒に話していくことも必要なのではないかと思う」。

 試合中の異議とはまったく違う。選手と審判がコミュニケーションを取り合いながら、フェアプレーを突き詰めていくことは必要なこと。判定1つ1つに、理由はあるはず。試合中に「なんで?」となることを、未然に防ぐ意味合いもあった西の行動は、審判団がないがしろにしてしまうのは、いかがなものかと思った1場面だった。【鎌田直秀】