浦和レッズが川崎フロンターレに1-4で完敗した。8年ぶりの10試合連続失点で、リーグ戦折り返しながらも昨季の年間負け数を上回る7敗目となった。試合後、不満を募らせるサポーターに対し、ミハイロ・ペトロビッチ監督(59)が約1時間も対応する異例の事態に発展。同監督は9日の次節ホーム新潟戦から連勝できなければチームを去る決意を表明した。クラブは現時点での解任を否定した。

 完敗だった。前日練習で急きょ試した4バックを採用したが、槙野と遠藤の両センターバックの間をつかれて前半で2失点。後半37分には遠藤が一発退場でPKを献上した。昨季リーグ最少28失点だった守備はすでに29失点、敗戦数も昨季を上回った。スタンドの一部からはペットボトルが投げ込まれ、異様な雰囲気になった。

 試合後、チームバスの前には不満を募らせたサポーターが集まった。ペトロビッチ監督はバスを降り、直接対応した。調子が上向かないチームに「いつまで待たせるんだ」などと声をあげるサポーターに、指揮官は柵ごしに「私が辞めるのが簡単だが、また喜んでもらえるようベストを尽くす」と訴えた。