日本サッカー協会(JFA)審判委員会の「第4回JFAレフェリーブリーフィング」が19日、都内で行われた。

 今回はJ1(第14~18節)、J2(第17~22節)、J3(第11~16節)、ルヴァン杯(7節、プレーオフ)の合計166試合が対象。上川徹審判副委員長は、PKやオフサイドなど、判定を巡り36の事象に意見が出され、18事象に誤りがあったと発表した。

 映像とともに上川氏が解説した主な事案は以下の通り。

 ◆フィジカルチャージ

 J1 川崎フロンターレ4-1浦和(7月5日)

 川崎FのDFエドゥアルドが浦和FW李にタックル。イエローカードが出されたが、上川氏は「足裏でひざが伸びた状態で接触している。レッドカードだった」と説明した。

 

 ジュビロ磐田2-0FC東京(6月25日)

 東京FWウタカが磐田DF桜内にタックルしてイエローカード。上川氏は「足裏タックルで危険。レッドカードが適切」。

 J3 鹿児島ユナイテッド2-1福島ユナイテッド(6月10日)

 ロスタイムに福島のDF茂木のタックルのレッドカードについては「正解だった」。

 ◆PK判定

 J1 ガンバ大阪1-1川崎フロンターレ(6月25日)

 後半20分、G大阪のFWアデミウソンが、ペナルティーエリア内に仕掛け、川崎FのDFエドゥアルドがタックル。ノーファウルの判定だったが、上川氏は「PKが適切であった」と説明。主審のポジションが遠かったこと、副審との連係を課題に挙げた。

 

 J2 ジェフユナイテッド千葉4-3カマタマーレ讃岐(7月8日)

 後半33分に、讃岐のDF武田有祐がペナルティーエリア外でハンドを取られた。主審はペナルティーエリア内とみなし千葉にPKを与えた。上川氏は「明らかにペナルティーエリアの外。ハンドを取られた選手の手の位置も自然の位置だったが、当たった後に手を挙げたことがミスにつながった。主審のポジションも悪く、副審のサポートも必要だった」。

 J2のモンテディオ山形1-3ゼルビア町田の前半8分のPK、水戸ホーリーホック2-2ロアッソ熊本の前半25分のPK判定は、ともに正しかったとした。

 ◆オフサイド

 J2 京都サンガ1-0ザスパクサツ群馬(7月1日)

 後半41分に、群馬がFKからFW盛田剛平が頭で押し込むがオフサイドの判定で幻に。上川氏は「群馬のゴール。ミスだった」。

 

 J1 サガン鳥栖2-3川崎フロンターレ(7月8日)

 後半13分、川崎FのDF車屋紳太郎のクロスをDFエウシーニョが足で押し込んだ場面については、上川氏は「オンライン。正しい判定」。

 

 J2 ジェフユナイテッド千葉4-3カマタマーレ讃岐(7月8日)

 前半13分の千葉FWラリベイの得点シーンに、上川氏は「明らかにオフサイド」と説明した。同試合で、讃岐はペナルティーエリア外のハンドでPKも取られており「讃岐に対しては申し訳ない」とした。