ベガルタ仙台は、ユアテックスタジアム仙台の20周年を記念して同スタジアムで行われた親善試合にPK戦の末に敗れた。

 だが、特別指定選手で、来季加入が内定している流通経大4年のFWジャーメイン良(22)が試合終了間際にPKを決めた。

 0-2の前半42分、FWクリスランがMF三田のFKを頭で合わせて、1点を返した。後半34分にクリスランに代わって、ジャーメインが出場。得意のDF裏への抜けだしを披露し、リーチの長さを生かしたシュートも放って、スタジアムを沸かせた。そしてロスタイム3分に自ら獲得したPKを決め、PK戦に持ち込んだ。

 ジャーメインは「素直にうれしかった」とユアスタ初ゴールを振り返った。「もっと連係だったり、前の選手とのコンビネーションを突き詰めたい。公式戦で機会があれば、ゴールで貢献していきたい」と意欲を見せた。

 渡辺晋監督(43)は「能力の片りんを多く出してくれた。合流して力になって欲しい。前線の競争が激化すると思う」と期待を込めた。