浦和レッズが首位セレッソ大阪に2-4で完敗した。94年シーズン以来の前半4失点。首位とは勝ち点差12となり、リーグ優勝はより一層厳しくなった。

 浦和は前半で試合を決められた。35分までに4失点。ペトロビッチ監督は「失点を見れば、多くは学生チームがしてしまうようなイージーなミスから。それで試合に勝利するのは難しい」と厳しい口調。勝たなければいけない一戦を落とし、リーグ制覇はかすんだ。

 2失点目に絡んだMF柏木は「自分たちでも、え? というような失点。ビッグクラブと呼んでいいのかというくらい申し訳ない」と沈痛の面持ち。「1回けんかしようかというくらい、甘さを取り除いてやっていかないとだめ」と危機感を募らせた。敗れても前を向いて練習に向かうのが浦和の良さだが、「励まし合っても前に進めていない。言い合って、プライベートでは仲がいいというチームでもいいと思う」。自身も含めた意識改革の必要性を口にした。

 C大阪とのアウェー戦は、ペトロビッチ監督体制では試合前の時点で3戦勝ちなしだった。ペトロビッチ監督はハーフタイムに「浦和の名前を背負って戦っているんだぞ」とゲキを飛ばしたが、前半の4失点は重すぎた。【岡崎悠利】

 ▼浦和が前半に4失点 J1リーグ戦で浦和が前半だけで4失点は、93年11月13日の名古屋戦(前半0-4、後半0-1)、94年9月10日の平塚戦(前半0-4、後半1-0)に次いでクラブ23年ぶり3度目のワーストタイ記録。93年と94年は最終的にリーグ年間最下位だった。ちなみに後半の最多失点は6失点で、99年5月29日の名古屋戦(前半1-2、後半0-6)。この試合の計8失点が浦和の1試合最多失点記録。