降格圏からの浮上を目指す大宮アルディージャが27日、さいたま市内で29日のアウェー・ヴィッセル神戸戦に向け非公開で調整を行った。

 神戸は元ドイツ代表FWポドルスキが加入し、ポドルスキのリーグデビューで注目を浴びる一戦だ。大宮MF岩上祐三(27)はインサイドハーフでの先発が濃厚で「チケットもほぼ完売と聞いているし、まさに完全アウェー。そこで戦えるのが貴重な経験だし、勝てばまた勢いもつく」と歓迎した。

 メディアの話題もポドルスキ一色になることも承知している。「テレビで見ていた世界的な選手。けがさせたら世界中で議論になるだろうし、決められれば世界中に配信される」と分析する。だが「リスペクトしすぎておびえていたらサッカーにならない。彼を自由にやらせたら、やっぱり、と言われる。そこを言われないようにガツガツいきたい」と守備面では意地を見せる覚悟だ。

 大宮もブラジル人FWマルセロが加入するなど、後半戦に向けて着々と補強をしている。「選手としても、ビッグネームと戦う雰囲気を経験できるのはうれしいこと。そこで、うちらが勝ったらもっとメディアに取り上げてもらえる。降格圏脱出のためにも、勝ち点3を積み重ねていきたい」と勝つイメージを膨らませていた。