鹿島アントラーズがFW金崎夢生(28)の2ゴールでヴィッセル神戸に2-1と逆転勝ちし、首位に返り咲いた。

 後半4分にCKから失点したが、同24分に左クロスボールを落としたMF中村充孝(26)のパスに走り込んだ金崎が、右足でカーブをかけて同点。同41分にはMFレアンドロ(24)のスルーパスを受けると、相手GKを右足フェイントでかわし、流し込んで勝ち越した。

 今夏の獲得オファーを受けても断った神戸が相手だっただけに「このピッチでどうしても勝たないといけない理由があったので、しっかり勝てて良かった。自分としても、しっかり結果を出さないとと思っていた。次もしっかり準備したい」。神戸との交渉に関しても「オファーの金額は魅力的なものだったし、これからの将来のことも聞いて、ひかれるところも多かった」と、移籍を悩んだ心境も明かした。

 就任後8勝1敗と9戦負けなしの大岩剛監督(45)も「夢生はいろいろなことがあった中で勝利に貢献してくれた。彼を信頼しているが、それを超えるパフォーマンスを見て感嘆した。背中でチームを引っ張ってくれる存在だと思う」と、金崎をたたえた。