名古屋グランパスが今夏加入した新助っ人MFガブリエル・シャビエル(24)が1得点3アシストと全得点に絡む活躍で粘る町田ゼルビアを振り切った。「シャビエル劇場」の幕開けは0-1で迎えた前半24分。FWシモビッチへグラウンダーのクロスで同点弾をアシストすると、同39分には、直接FKでDF新井一耀(23)のプロ初ゴールをお膳立て。同42分に再び直接FKを蹴ると、MF青木亮太(21)の4戦連発弾をアシストした。

 後半に入ると、相手に押し込まれ2失点し3-3の同点に追いつかれたが、試合終了間際に、MF青木が倒されて得たFKをシャビエルが直接蹴りこみ勝利を呼び込んだ。6日の愛媛戦で7得点、12日の松本戦で5得点。この日3戦連続で5得点以上とれば、J2初だったが、あと1点及ばなかった。

 風間八宏監督(55)は「疲れる試合でした。後半、まったく違う自分になっていた」と後半の試合運びに課題を挙げたが「シャビエル様のおかげですが、得点を取れるのは勝ちに近づける」と、シャビエルに「様」をつけ賛辞をおくった。