ジェフユナイテッド千葉FW船山貴之(30)は、湘南ベルマーレ相手にシュート数19対2と圧倒しながら、無得点で敗れ「決められれば一番良かった。今日は俺のせいです」と、敗戦の責任を自ら背負った。

 前半4分、左サイドのFW清武功暉(26)からのパスを右サイドで受けると、フリーでペナルティーエリアに侵入し、右足でシュートもわずかに枠を外した。同17分には、DF溝渕雄志(23)の右クロスを頭で合わせたが、GK秋元陽太に阻まれた。そのこぼれ球から再度、溝渕が上げた右クロスに跳び込んだが、枠を外した。

 3本のシュートは、いずれも決定的な場面だったが、決めきれなかった。「それが結果に結び付かないと、何の意味もない。チームの流れが良くても、勝負の世界なので上にはいけない。今年一、良かったゲームが結果に結び付かなかったのがマイナス」と唇をかんだ。

 MF町田也真人(27)は、エスナイデル監督が会見の中で「僕らが走り(かける)プレスに耐えられるチームはない」と内容を絶賛したと伝え聞くと「得点が0なので…抑えられちゃうと攻撃陣としては反省が多い」と反省した。

 DF近藤直也主将(33)は「あの1発だけだった」と、後半37分にCKから湘南FWムルジャに決められた1失点を悔やんだ。「取られた後の切り替えも速く、ゲームの強度も満足いくものだった。奪った後の最後の精度…正直、そこだけ。1本でも決めてくれたら」と、攻撃陣の奮起を期待した。【村上幸将】