2人の新しい風で、アウェー8試合ぶりの勝利を呼び込む。清水エスパルスは今日19日のアウェー鹿島アントラーズ戦で、元日本代表MF増田誓志(32)が移籍後初先発する可能性があり、16日に新加入したMF清水航平(28)もメンバー入りを果たした。18日は清水三保グラウンドで最終調整し、チームは敵地入りした。

 増田にとって鹿島は、04年に加入し計8シーズンにわたって所属した古巣。「楽しみ。何とかして勝ちたい」と話した。紅白戦でもチャンスを演出しており、小林伸二監督(56)は「展開力が多い。ミスが少なく、声も出て回りが楽になる」と期待を寄せた。

 チームは現在、アウェー7戦で2敗5分けの勝ちなし。さらに直近4試合で10失点と、守備が課題となっている。増田は「攻守の切り替えが遅い。攻撃して終わりというところが多いので、そこを直したい」と指摘。練習中から積極的に声を出し、要求を伝えているという。

 広島から移籍した清水は練習に参加してまだ3日だが、「やりたいサッカーは理解して、いい感じで入れている。決定的な仕事をしたい」ときっぱり。首位鹿島をたたき、上昇気流をつかむ。【保坂恭子】