浦和レッズがエースFW興梠慎三の2ゴールでFC東京を下して勝ち点を36に伸ばし、7位に浮上した。リーグ戦では4月以来の連勝となった。

 前半17分に浦和が先制した。MF駒井善成とMF李忠成のパス交換で右サイドを突破し、駒井がクロス。MF武藤雄樹のトラップが浮いてルーズになった落下点に興梠が走り込み、右足ダイレクト。GKの手に当たってゴール右へ決まった。

 22分には東京MF橋本拳人に同点ゴールを許したが、30分に勝ち越し一発を見舞ったのはふたたび興梠。中盤でMF柏木陽介とのパス交換で相手の陣形を崩すと、ボールを柏木に預けてペナルティーエリアへ。柏木から李、武藤とワンタッチでつながれたボールに走り込み、ふたたび右足ダイレクトでゴール右へ蹴りこんだ。興梠はこの日の2ゴールで今季15得点となり、C大阪FW杉本健勇と並んでいた得点ランキングで単独トップに立った。

 後半は攻め込まれる場面もあったが、新加入のブラジル人DFマウリシオらを中心に懸命に守った。後半44分にはペナルティーエリア付近でFKを与えたが、壁に入ったMF阿部勇樹主将がシュートを頭でクリア。ロスタイムに浴びた猛攻も、全員でゴールマウスを死守した。