浦和レッズのFW李忠成(31)が川崎フロンターレへ「カウンターを狙う」と宣言した。22日、さいたま市内でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦に向けた前日練習を非公開で行った。

 川崎Fとは7月5日J1第13節で対戦し、1-4で大敗を喫した。当時のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(59)が試合後にサポーターに直接説明する事態になった因縁のカードが、ACLで再現することになった。李は「あの時とはチーム状況も違う。守備的に入って、カウンターでうまくはまれば点が取れる」と語気を強めた。

 川崎Fを「ボール回しがうまいチーム」と警戒し「(7月29日のJ1第19節)札幌戦で9人でやった時みたいに、1人がいつもの1・5倍も2倍も走れば、必ず川崎の攻撃も防ぐことができる。走らなきゃ、必ず負けますね」と冷静に分析。日本代表として出場した2011年のアジア杯優勝に思いをはせ、「優勝トロフィーを掲げるあの瞬間を、サッカー人生の中でもう1度体験したい。この大会はすごくチャンス。アジアで1位を取って、浦和レッズが世界に出たいですね」と目を輝かせ、クラブ2度目のACL優勝に向けて前進を誓った。

 川崎F対浦和のACL準決勝は23日、神奈川・等々力陸上競技場で午後7時半キックオフ。