北海道コンサドーレ札幌は22日、札幌・宮の沢で全体練習を行い、13日甲府戦で左内転筋痛を訴えて別メニュー調整中だったMF小野伸二(37)が復帰し、ミニゲームなどで汗を流した。激しい雨の中、軽めのメニューとなったが「今日やってみた感じでは、大丈夫そう。ハードな内容ではないけど痛みがなくて良かった」と、次節ベガルタ仙台戦(札幌厚別)での試合復帰を見据えた。

 ベンチスタートとなった甲府戦では、ハーフタイムのアップ中に異常を感じて未出場。病院で診察の結果、幸い大事には至らなかったが、前節川崎F戦はベンチを外れた。チームの順位は変わらずJ1残留圏内ぎりぎりの15位も、気が付けば4チームのだんご状態に。「危険な状況になっているけど、残留という明確な目標があるので、順位を気にせずに1つ1つ勝ち点を積み上げていくしかない」と、意気込む。

 故障者が続々と復帰し、チーム内の競争は激しい。「ベンチに入るのは大変。今週、アピールして、メンバーに選んでもらえるように頑張ります」。停滞気味の流れを変えるべく、“天才”が帰還する。【中島宙恵】