ベガルタ仙台DF蜂須賀孝治(27)が26日のアウェー北海道コンサドーレ札幌戦で、先月札幌に移籍したDF石川直樹(31)と真っ向勝負する。仙台ではセンターバックだった石川は、19日の川崎F戦で左ウイングバック(WB)として移籍後初先発初出場した。

 蜂須賀は23日、紅白戦の1本目に主力組の右WBで出場した。ここ数試合は途中出場ながら、豊富な運動量を武器に右サイドを突破し好機を演出。先発復帰も見えてきており、先輩とのマッチアップが実現しそうだ。「石くん(石川)のWBのイメージはあまりない」と驚きつつ、「本職はセンターバックの選手。走力も球際も負けないように」と気合を入れた。

 13年に仙台に加入した“同期”でもあり、私生活でお世話になった兄貴分でもある。昨年結婚する前に、結婚指輪について相談。結婚後は家も近いことから、石川の妻でタレントの茜ゆりか(30)と蜂須賀の夫人も仲良くなり、石川家御用達のお肉屋さんを紹介してもらった。ただ突然の移籍で、感謝の思いを伝えきれなかった。「互いに試合に出て、なおかつベガルタが勝てればいい」。成長した姿が、最高の恩返しとなる。【秋吉裕介】