筑波大が不運な判定もあり、0-2で大宮アルディージャに敗れて大学勢初の8強はならなかった。1点を追う後半28分。磐田加入内定のFW中野が放ったシュートがバーに直撃して下に落ち、ゴールラインを割ったかに見えた。だが、昨年から一部で導入された追加副審の判定はノーゴール。その後も猛反撃したが、後半40分に追加点を奪われ力尽きた。

 試合後、シュート場面の映像を見返した中野は「入ったようにも見えましたけど…。第5審(追加副審)がいたので、ついてるからにはそこは判断して欲しかった」と漏らしつつ「自分がキレイに決めていれば良かったこと。そこは自分の力のなさ」と潔く負けを認めた。

 持ち味のスピードを生かし大宮の最終ラインの裏に走り、チーム最多の3本のシュートを放った。今大会では3つのJクラブを破り「通じる感触をつかめた部分もあった。自信につながった」と確かな手応えを得ていた。