J1横浜F・マリノスは22日、リーグ戦の次節アウェー・ヴァンフォーレ甲府戦(23日)に向けて、横浜市内で最終調整を行った。

 8月に加入した、日本人の父とロシア人の母を持つロシア国籍のMFイッペイ・シノヅカ(22)は「準備はできているので、少しでも出場して、いいプレーを見せたい」と、初出場に意欲を見せた。チームの攻撃の中心となっているMF斎藤学、マルティノスという両サイドハーフの控えという位置づけで、リーグ戦では前節まで2戦連続でベンチ入り。甲府戦のベンチ入りも確実だが、まだ出場機会はない。天皇杯は出場選手登録が早く締め切られる関係で、20日の4回戦サンフレッチェ広島戦はベンチ入りが不可能だった。

 横浜F・マリノスの一員として、まだ1試合も出場できていないが、エリク・モンバエルツ監督からは、FWやトップ下での起用の可能性があることを伝えられているという。チームには16日のリーグ戦前節柏レイソル戦、延長までもつれて120分間戦った20日の天皇杯4回戦のサンフレッチェ広島戦と、連戦で疲労が蓄積している選手も少なくない。初出場の可能性が高まっているだけに、シノヅカも「前めのポジションならどこでも大丈夫。FWもトップ下も、右でも左でも。ボランチでも以前のチームでは出たこともある。出ることができたら、いいプレーができる自信はある。自信がないとやっていけない世界だから」と力強く話し、出番を心待ちにしていた。