サンフレッチェ広島は後半ロスタイムに2得点を挙げる劇的勝利で、今季初のリーグ2連勝とした。

 前半6分、MF柴崎晃誠(33)の右CKからニアサイドでDF水本裕貴(32)が頭ですらし、先制した。同点で迎えた後半46分、MF稲垣祥(25)のシュートを相手GKがはじき、こぼれ球をFWパトリックが頭で無人のゴールに決めた。さらに同ロスタイム6分、中盤でボールを奪うとカウンター攻撃へ。最後はMFフェリペ・シウバ(27)が右足でダメ押しの3点目を奪った。

 リーグ5戦負けなしで勝ち点を25に伸ばした。20日に天皇杯4回戦横浜戦(2-3)で延長戦まで戦っておりコンディションは万全ではなく、ヤン・ヨンソン監督(57)は「連戦で判断や体の動きが鈍く、100%納得いくパフォーマンスではなかった」と振り返った。しかし後半ロスタイムまで走りきった選手たちに「最後まで勝ち点3を取って帰ろうという強い気持ちを見せた。その分、相手を上回ることができた」と賛辞を送った。