来季トップチームに昇格する北海道コンサドーレ札幌U-18FW藤村怜(18)が15日、札幌・宮の沢のクラブハウスで会見し「1日も早くチームに貢献できるよう頑張りたい」と抱負を述べた。2種登録の今季は5月3日ルヴァン杯東京戦で、クラブ史上最年少の17歳11カ月7日でJ1デビュー。先発で61分間プレーも「何もできずに終わってしまい、悔しかった。あのレベルでやらないと、プロでは残っていけない」。基準値を肌で味わい、目標を定めた。

 栗山町在住で、平日は両親にJR北広島駅まで送ってもらい、電車やバスで札幌市内の練習場へ“通勤”する。週末は寮に宿泊。「両親は大変だったと思う。早く試合に出て、プレーする姿を見せたい」。この日は塩釜FCとのJリーグ・ユース選手権1回戦で2得点し、5-1で快勝。三上GMは「アタッキングゾーンに入った時のボールの置き所や判断が面白い。攻守の違いはあるが、札幌ユース出身の西(鹿島DF)と同じようなものを持っている」という。ユース生まれの新星が、また1人、夢へ向かって1歩を踏み出す。【中島宙恵】

 ◆藤村怜(ふじむら・れん)1999年(平11)5月26日、栗山町出身。小学校入学前から地元のキッズチームでサッカーを始める。栗山FCから札幌U-15、U-18。今年4月7日に背番号40でトップチームに2種登録された。来季背番号は未定。身長176センチ、体重68キロ。栗山高3年。