今季限りでの現役引退を発表したJ1清水エスパルスMF杉山浩太(32)が19日、涙をこらえて心境を語った。静岡市内のアイスタで引退会見。チームがJ1残留争いをしている中での発表について「残り5試合。チームのために戦うので、(引退を)表明させていただきました」と経緯を明かした。

 静岡市出身で、清水ジュニアユース、ユースを経て03年にトップチーム昇格。柏への2年間の期限付き移籍も経験したが、中学時代からプロ生活までのほとんどを、オレンジユニホームで過ごした。13、14年シーズンには主将も務めた。

 「生え抜きとして主将も任されたことは、誇らしいことです。いろんな方の協力がなければ、できませんでした。引退会見ができる選手までになれたのは、エスパルスのおかげです」

 今季はケガに悩まされ、リーグ戦出場は1試合にとどまっている。現在は全体練習に復帰しており、コンディションを上げている段階だ。残り5試合に向けて「ピッチに立っているからこそ、チームメートに声をかけられる。残り5試合で、いいコンディションに持っていくことがプロとして大事だと思う」と話した。