負ければ優勝の可能性が消滅していた横浜F・マリノスが3-2で首位鹿島アントラーズに競り勝ち、勝ち点9差の3位に浮上した。

 前半3分、FW伊藤がMF天野の左CKを頭で合わせて今季初ゴールを挙げた。同14分には、鹿島DF植田のトラップが大きくなったところを、天野が詰めてボール奪取。ゴール前に運ぶと相手GKとの1対1を冷静に左足で流し込み、序盤で2点をリードした。

 鹿島も同20分には相手横パスをカットしたMFレアンドロがゴール前で右足シュート。同26分にもFW金崎の前線からの激しい守備からのこぼれ球をMFレオ・シルバが左足シュート。いずれも枠を外すなど決定機をものにできなかった。だが、同47分、右CKを金崎が頭で落とすと、DF山本が左足で蹴りこみ1点を返した。

 後半も鹿島ペース。同21分にはレオ・シルバの右CKを植田が頭で合わせて同点とした。だが、同29分、途中出場したMF遠藤のシュートをGK曽ケ端がはじくと、DF昌子が痛恨のオウンゴール。

 横浜は公式戦9戦連続勝ちなしだった鹿島に勝って勝ち点を55に伸ばし、優勝にもわずかな望みをつないだ。