首位の鹿島アントラーズは、横浜F・マリノスに2-3で敗れ、2位川崎フロンターレとの勝ち点も2差に縮まった。

 今節の結果次第では次節アウェー北海道コンサドーレ札幌戦(29日)で優勝が決まる可能性があったが、早くても、鹿島は試合がない来月18日の他クラブの結果次第となった。

 前半3分にCKの守備のマークがずれて先制されると、同14分にはDF植田直通(22)が守備ラインで受けたボールをトラップミス。相手にボールを奪われ、2点目を失った。

 前半ロスタイムにDF山本脩斗(32)のゴールで1点を返すと、後半21分にはMFレオ・シルバ(31)の右CKを植田が頭で合わせて同点。だが、同29分に横浜MF遠藤渓太(19)のシュートをGK曽ケ端準(38)が手ではじいたが、DF昌子源(24)のカバーも実らず、勝ち越された。

 大岩剛監督(45)は「見ての通り、前半立ち上がりの失点が痛かった。最後のひと押しができなくて非常に残念なゲームだった」と話した。

 昌子は「本当に自滅やったなと思う。こういう時こそ誰かのせいにするのではなく、相手の得意な形でやられたことを反省しないと」と、失敗を繰り返さないことの重要性を説いた。最大で勝ち点8差あった独走態勢から僅差の様相に変わったが「残り4試合に勝てば優勝というのは変わりない」と前を向いた。