ガンバ大阪が来季の新監督として交渉していた元セレッソ大阪監督のレビークルピ氏(64=ブラジル)と基本合意したことが29日、分かった。金銭面などの条件で折り合いがついたもので、候補の1人と認めていた山内社長は「交渉中なのは間違いない」と明言した。

 順調にいけば近日中に正式契約を結び、全日程終了後の12月上旬に正式発表の見込み。複数年契約とみられ、年俸はクラブ史上最高の2億円。実績を重ねて1億円となった長谷川監督の2倍に当たる破格の条件で、世界的名将を招聘(しょうへい)する。

 G大阪は就任5年目となる長谷川監督の今季限りの退任が決定後、レビークルピ氏を後任の筆頭候補に挙げていた。9月には強化担当がブラジル入りし、同国1部サントスで指揮を執る同氏と接触。さらに今月28日に同氏がサントスを解任され、G大阪が同クラブに違約金を支払う必要もなくなった。

 G大阪は14年シーズンに国内3冠を獲得するなど黄金時代を築いたが、その後は徐々に低迷。今季で2年連続の無冠が決定した。早急な立て直しはもちろん、同氏がC大阪時代に香川(ドルトムント)ら若手を育て上げた手腕に期待している。(金額は推定)