清水エスパルスDF犬飼智也(24)が、今季初の3試合連続完封と勝利を呼び込む。16日、清水三保グラウンドで次節ホーム北海道コンサドーレ札幌戦(18日)に向け、非公開練習を行った。

 堅い守備から、リズムを作る。犬飼はケガから復帰し先発した2試合で無失点に貢献。3試合連続の完封となれば、J1では14年4月以来、約3年半ぶりとなる。「(失点が)ゼロで終わることが一番。1点勝負になると思うので、後ろから声をかけてみんなで守りたい」と意気込む。

 サポーターの思いも背負って戦う。この日の練習場には、オレンジ色の縦4メートル、横25メートルの寄せ書きが掲げられた。清水区の会社員牧田佳樹さん(32)を中心に、サポーター有志が約1カ月をかけ練習場や駅、高校などを回った。「自分を信じて」「清水の誇り」など、J1残留を願う約2000人のサポーターや市民の言葉がびっしりと書き込まれていた。勝利すれば残留が決まる可能性もあり、指定席など一部チケットが既に完売。犬飼は「札幌戦に向けて、パワーをもらった。勝利すれば、残留が近づく。ホームで勝ちたいと強く思っている」と闘志を燃やした。【保坂恭子】