横浜F・マリノスは今季初の4失点を喫するなど守備が崩壊して逆転負け。

 ホーム最終戦となった試合後にはセレモニーを行い、エリク・モンバエルツ監督(62)とキャプテンのFW斎藤学(27)がサポーターにあいさつした。

 モンバエルツ監督は「まずは今日のこの敗戦を皆さんに謝りたいと思います。ここまでいいシーズンを戦ってこれていたと思うので、この敗戦を非常に残念に思います。今シーズンを通して、そして今日も温かい熱い声援を送ってくださったサポーターの皆さんに感謝したい」とあいさつ。

 今季限りでの退任を発表していることについては「私にとってもこの日産スタジアムでの最後の試合でした。個人的な感情ですけども、今日の試合を負けてしまったことは非常に残念です。でも、みなさんのおかげで過ごせた、この横浜での素晴らしい3年間という時間を一生忘れないと思います」と話した。

 最後に「まだシーズンは終わっていません。少しでも上位でリーグ戦を終われるように最後まで戦っていきたいと思います。選手とともに天皇杯も勝ち取りたいと思います。ありがとうございました」と締めくくると、スタンドからは拍手が起こった。

 斉藤は「今日の試合を見て、すごく悔しいです。今日の悔しさを次の試合にぶつけないといけないと思いますし、残り2試合、そして天皇杯を戦って、今年を終わりたいと思います」と話した。

 この日の敗戦で、3位以内に与えられるACL出場権獲得は厳しくなった。キャプテンとしての責任もにじませ「今年の初めはいろいろありましたけど、これだけ多くの人が応援してくれて、ACL出場とか上位進出を狙えるというところまではきましたけど、やっぱり何か足りないんだなと思います。それは選手の力でもありますし、会社、強化部、いろんなものを含めて、もっともっと強いクラブになっていきたいなと思うので、これからまだつらいこともあるかもしれないですけど、優勝するチームになるまで共に戦ってもらえたらなと思います」。

 斉藤自身は9月のリーグ戦で右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で全治8カ月の大けがを負った。現在は復帰へ向けたリハビリの最中にあるが「僕は大けがをしちゃって試合に出られないですけど、チームとともに戦っていますし、このメンバーと天皇杯をとりに行きたいと思います」と残るタイトル獲得へ向けて意気込んでいた。