アルビレックス新潟のJ2初降格が決まった。

 04年から14年守り続けてきたJ1の座。残留へわずかな望みを懸けた一戦にオウンゴールで勝ったが、残留を争う広島が神戸に勝ったため決まった。呂比須監督は「勝ってもJ1に残ることができなかった。私の責任」と語り、今季限りでの辞意を表明した。

 開幕から低迷し、5月に三浦監督が辞任。後を継いだ呂比須監督は就任初戦の札幌戦に勝利したが、その後はクラブワーストの6連敗、16戦未勝利など苦戦した。今季は5勝7分け20敗。ここ4試合の3勝1分けの奮闘では不振のつけを補えなかった。昨季までの主力、MFレオ・シルバ(鹿島)FWラファエル・シルバ(浦和)らが流出。開幕前に13人を補強し、シーズン中もてこ入れしたが、穴は埋められなかった。

 後任人事は水面下で進んでいる。元日本代表主将でJリーグ4クラブを指揮した経験があるJFL八戸の柱谷哲二監督が最有力候補、清水の小林監督、昇格時に新潟を率いた松本の反町監督らも挙がる。新潟の中野社長は「今後のことは白紙」としながら「1年でJ1に戻る」とした。05年にJリーグ史上初めて1試合平均動員数が4万人を超えた地方の雄が、来季J2で再出発する。

 ▼J1在籍14年 新潟が04年の初昇格から14年連続で在籍したJ1からJ2に降格。93年のJリーグ創設時に所属した「オリジナル10」を除き、初昇格から14年連続J1は94年から20年連続の磐田に次いで2位の記録だったがストップ。1試合平均の入場者数で04、05年と2年連続で浦和を抑えて1位となり、05年にはリーグ史上初めて平均4万人を超えたが、この日は1万6461人にとどまった。