勝てばJ1昇格プレーオフ進出だった松本山雅FCは痛恨の敗戦を喫し、8位でシーズンを終えた。反町康治監督(53)は試合後の会見で「残念な結果で終わりました。私の実力不足な点も感じています」と謝罪。続けて「最後の最後で力を発揮しきれなかったのが今のチームかなと思いますし、失点の場面もあっさりと、別に慌てるところでもないのに相手にボールをあげてしまう。シーズンを象徴するような部分があったかなと思います。死力を尽くした結果なので受け入れざるを得ませんし、これが次への薬になればいいかなと思います」と話した。

 シーズンを通した戦いについては「総括するのは難しいけど、見ていただいてわかるように、いろんな意味で厳しいシーズンだということは認めざるを得ないと思います」。そう話すと少し間を置き「まあ、現場は選手もそうですし、スタッフも本当に全力を尽くしてやってきたと思います。全力でやっても減点、減点という感じですかね。現場の責任者として責任を感じております。試合後にグランドを1周しましたけど、(サポーターから)罵声を浴びることなく私を含めて選手に声をかけてくれる温かいチームだと思いますし、それが唯一の救いかなと思います。本当にありがとうございました」。

 来季以降の自身の去就については明言せず「全くそういうことを考えていなくて、猪突(ちょとつ)猛進でやってきたので。そういうところには全く耳を貸さずに正面だけ見てきた。それはクラブが判断することだと思います」。クラブの要請があれば続投するのかとの問いには「なんともコメントできませんけども、今季やるべきことはやってきたつもりであります。それだけは胸を張って言いたい。この成績で自分も猛省するところはありますし、今の段階ではコメントする立場にないと思います」と話すにとどめた。