来月30日に開幕する第96回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が20日、都内で行われた。13年の開校(清水商と庵原が統合)以来初出場の清水桜が丘は、1回戦(同31日千葉・フクアリ、午後0時5分開始)で山口県代表の高川学園と対戦することが決まった。

 抽選を終えた清水桜が丘MF白井海斗主将(3年)の表情は穏やかだった。続々と対戦カードが決まる中、「ドキドキしながら待っていました」。クジを引いてから約15分後。ようやく対戦相手が決まると「まだ相手のことはよく分かりませんが、楽しみな部分が多いです」とほほ笑んだ。

 県勢は、最近5年で4度初戦敗退している。「サッカー王国」の厳しい現状だが、初戦突破から勝利を重ねて上位進出を狙いたい。だが、同じブロックには前年覇者の青森山田がいる。順当に勝ち上がれば、3回戦で対戦する可能性がある。その他にも東京A代表の関東第一、千葉県代表(市船橋と流通経大柏の勝者)が同じブロック。チームとしては、この激戦区に入ったことを前向きにとらえ、大滝雅良監督(66)は「楽しみですね」と開幕を心待ちにした。

 開幕まで40日。今日21日にチーム練習を再開予定で、25日にはプリンスリーグ東海も再開する。残り3試合で8位。残留が決まっていない状況で気の抜けない戦いが続く中、白井は「緊張感がある試合が続くことは、チームにいいこと。気持ちを切り替えて戦っていきます」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】