湘南ベルマーレのJ2優勝祝賀会が23日夜、平塚市内の平塚競輪場で行われた。

 22日に契約満了での退団が決まった、元日本代表DF坪井慶介(38)は、壇上で在籍した3年間の思いを聞かれ「すばらしい時間を与えていただけたなと思います」と感謝した。

 印象深い出来事について聞かれると、曹貴裁監督(48)が今季、ゴールを決めた選手と一緒に喜び合った末に、ベンチで足を痛めたエピソードを挙げた。

 坪井 まぁ…やっぱり、点を取った後、曹さんが喜んで足を痛めて、最後、チラッと曹さんを見たら、ベンチでアイシングしていました。

 祝賀会で流された今季のハイライト映像にも、曹監督が足を痛めて、苦悶の表情を浮かべた瞬間がしっかり収録されており、集まった約1500人のサポーターからは笑いが起きた。

 坪井が、後ろにいた曹監督を見て笑うと、集まったサポーターから感謝の“大坪井コール”が巻き起こった。坪井は笑顔で「ありがとうございます」と感謝した。

 曹監督は、足を痛めた瞬間の映像を壇上で見て、しまったと言わんばかりの苦笑いを浮かべた。そして「得点を取った後は(選手に)引きずられないように気をつけなきゃいけないなぁと思います」と苦笑交じりに言い、サポーターを笑わせた。今季、優勝した要因については「選手全員が試合に勝つために一生懸命、頑張ってくれた。それをスタッフと一緒にやった…月並みですけど1番大事だったと思う」と今季を振り返った。

 この日のJ2優勝祝賀会は、ホームタウン平塚市の主催で、選手と市民のふれあいを目的に開催された。体調不良で欠席したFWドラガン・ムルジャを除いた選手、監督、コーチングスタッフが参加。河野太郎外務大臣から祝電も届いた。【村上幸将】