元日本代表監督の岡田武史氏(61=日本協会副会長)が24日、東京・上野の国立西洋美術館で馬渕明子館長とトークショーを行った。

 岡田氏は、指揮を執った10年のW杯南アフリカ大会でGK川口能活(J3相模原)を招集した秘話を明かし「経験を積んでいる選手がいるのが大事。経験を積んでいる選手が何人かいると、落ち着きが広がる。だからベテランの存在が大きい」と自身の経験を振り返った。

 また、成功には「能力×情熱×考え方」のかけ算が必要であると述べ、考え方には「プラス」と「マイナス」があり「考え方がマイナスになると、かけ算ですからマイナスになってしまう」と強調。日本代表MF本田圭佑(パチューカ)の名を挙げ「考え方の面で本田はスゴイ。常に考え方がポジティブで前向き。彼の首は後ろに向かないんじゃないかと思うほど」と明かしていた。