来季J2に降格するアルビレックス新潟のDF大野和成主将(28)とMF小泉慶(22)に13日、他クラブから獲得の正式オファーが届いていることが分かった。大野には来季J1に昇格する湘南ベルマーレから、小泉には柏レイソルから、それぞれオファーがあった。

 センターバックの大野は上越市出身で下部組織の新潟ユース(現新潟U-18)から08年に昇格した生え抜き選手。今季はひざの故障もあり出場は14試合だったが、主将として苦闘するチームをまとめてきた。オファーを受けた湘南には12、13年に期限付き移籍で在籍。移籍が決まれば、新潟にとっては一昨年の大井健太郎(33=磐田)昨年の小林裕紀(29=名古屋)に続いて3年連続となる主将の流出になる。

 小泉は14年に流通経大柏から入団。4年目の今季は副主将として、リーグ戦33試合、チーム最長の2935分間の出場を果たした。本職のボランチのほか、終盤戦は右サイドバックでプレーした。

 木村康彦次期強化部長(50)は「もちろん残ってほしい戦力。個別の話し合いなどで慰留している」と話す。1年でのJ1復帰を目指す新潟にとって、中心選手が移籍することになれば影響は大きい。現有戦力の引き留めが今オフ最大の課題になっている。