日本プロサッカー選手会主催のチャリティーサッカー2017「ふれあい活動“グリーティングDAY”」が16日、仙台市内の小学校で行われ、来季J1に昇格する名古屋グランパスの主将FW佐藤寿人(35)も参加した。指導者ライセンス研修の一環で、佐藤ら32人は同市内の小学生120人を指導。03年から2季、現J1仙台でも活躍した元日本代表FWは、GK指導を担当。「普段はGKを打ち負かす役割なので難しかった」と笑った。また「宮城、仙台の子どもたちが、ベガルタに入団して活躍する姿を見たい」と話した。

 来季、ユアスタでサポーターと会える日を待ち遠しく思っている。「ミスターも頑張っている」と、ベガルタ仙台MF梁勇基(35)との対決も楽しみの1つ。仙台が大好きだからこそ、東日本大震災の被災地の状況が気がかりだ。震災以降、7年連続で被災地に訪問中で、今日17日は宮城・登米市でのサッカー教室開催前に、市内の被災地も視察する。「1年離れていると(被災地の状況が)目に入ってこない。風化が一番怖い。自分たちが行けば、情報発信の役割を担える」と語った。

 他にも、J1清水DF二見宏志(25)やJ2岡山FW赤嶺真吾(34)、OBの財前宣之氏ら仙台ゆかりの人物が参加。仙台MF中野嘉大(24)も姿を見せた。10月下旬に左膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し全治3カ月と診断されたが、早期回復しチームに本格合流済み。「ケガの方は大丈夫」と、子どもたちと笑顔で触れあっていた。