高校年代最高峰、参加4609チームの頂点を決める東西王者決戦で、東京U-18(プレミアリーグ東地区1位)が初優勝した。

 西地区を制覇した神戸U-18に前半2点を先攻されたが、後半2分にMF品田愛斗(18=来季トップ昇格内定)、同8分にFW吉田和拓(18)が立て続けにゴール。一気に追いついて延長戦に持ち込み、同前半ロスタイム1分にDF長谷川光基(18)が右CKから決勝点を奪った。

 疲労への配慮で欠場が決まった16歳プロのMF久保建英、負傷中の17歳プロMF平川怜らがスタンドで応援する中、逆転勝ち。品田は「一昨年、去年と苦しんできた分、気持ちの強さを出せた。小学校3年の途中から一緒にプレーしてきた岡庭(愁人)がキャプテンとして1年間よくやってくれた」と喜んだ。

 佐藤一樹監督(43)も「新たな歴史の1ページを開くことができた。チームにかかわる全員の力で勝ち取った優勝」と感謝。昨年は東地区の最終節で青森山田高に0-1で敗れてチャンピオンシップ(CS)進出を逃したが、今季は同じく最終節で青森山田高に3-2でリベンジし、初のCS舞台へ。同監督は「あの負けがあったから、リバウンド・メンタリティーというんでしょうか、真剣に真摯(しんし)に頑張ることができた」。昨年は日本クラブユース選手権、Jユース杯の2冠を達成しながら高円宮杯には届かなかっただけに、悲願のタイトルに感激しきりだった。