サッカーのJ1ヴィッセル神戸は17日、神戸市のいぶきの森球技場での今季初練習前に黙とうを行い、犠牲者を悼んだ。吉田孝行監督は「今日は忘れてはいけない日。皆さんそれぞれ特別な思いがあると思う。一緒に黙とうしましょう」と集まったサポーターに呼びかけた。

 吉田監督は兵庫・滝川二高3年時に川西市の自宅で被災。2015年には慈善試合の発起人となり「スポーツの持っている力は大きいし、メッセージ性も強い」と再認識した。震災の風化を懸念し「クラブとして思い出さないといけない。こういうクラブだと伝えていく」と思いを込め、節目の日に始動した。

 プロ野球の阪神は兵庫県西宮市の甲子園球場に隣接する室内練習場で、揚塩健治球団社長や合同自主練習を行っているドラフト1位の馬場皐輔投手(仙台大)ら新人選手、スタッフらが黙とうした。