昨季限りでINAC神戸を退団していた元なでしこジャパンFW大野忍(30)が、なでしこリーグ1部のノジマステラ神奈川相模原に加入することが22日、発表された。

 神奈川・座間市出身の大野は「私の地元でもある神奈川で今までの経験を生かし、チームの力となりけん引していきたいと思います。菅野監督の理想とするサッカーを、ピッチでチームメートと表現していき、ファンの方々に喜ばれるサッカーをしていきたい」とコメントした。チーム合流日や背番号などの詳細は未定だ。

 大野は今月上旬からスペイン・バルセロナ市内で自主トレし、移籍に備えていた。親交のある男子日本代表FW乾貴士(29)が所属するエイバルの練習や、ホームスタジアムも見学。スペイン国王杯バルセロナ-レバンテ戦では、今季リバプールからバルセロナに移籍したブラジル代表MFコウチーニョ(25)の隣に座って観戦し、刺激を受けていた。

 女子日本代表として07、11、15年と3度の女子W杯に出場。11年ドイツ大会では優勝に貢献した。なでしこリーグでもMVP3度、得点王4度などの実績。昨季もINAC神戸で4得点するなど、歴代1位の同リーグ通算得点記録を更新中だ。

 12年に創設し、昨季1部昇格1年目で3勝5分け10敗の8位だったノジマステラ神奈川相模原で、上位進出を導く。