鹿島アントラーズに8季ぶりに復帰したDF内田篤人(29)が“不安”を一蹴した。宮崎合宿中の23日、JFLテゲバジャーロ宮崎との練習試合に右サイドバックで先発し、後半31分まで76分間プレー。後半18分には初シュートも放つなど、積極果敢に動き回った。

 「もうちょっとかな。技術的にミスがあったし、最初はこういうものだと思う」と、復帰後初実戦とあって出来は十分でなかった。それでも、練習試合用とはいえ鹿島のユニホームを着て試合に臨むのは10年5月12日のACL浦項戦以来2813日ぶり。そう思えないほど、チームに溶け込んでいた。鈴木満取締役強化部長は「篤人はやっぱり篤人だった。8年ぶりで、けがの時期もあってどうかと思ったが全然、違和感なかった」とほおを緩めた。

 内田自らが「使われるタイプなので」と言うように連係が必要な攻撃面はこれから。ただ、やれる-。そう思わせる出だしだった。