清水エスパルスのヤン・ヨンソン監督(57)が17日、Jリーグ開幕に向けた最終実戦で手応えをつかんだ。25日に開幕試合鹿島アントラーズ戦が開催されるホームのアイスタで、J2ヴァンフォーレ甲府との練習試合(45分×4本)を完全非公開で行った。結果やメンバーについても非公表だが、監督は「内容が良かった。やろうとしていることが、うまくできた」と明るい表情だった。鹿児島キャンプでの最終試合J2岐阜戦(4-1)を「80点」と評価してから9日がたち、「全体がもう少し上がっている。85点くらいかな」と最高得点をつけた。

 特に守備面で成長を感じた様子だ。試合を通じて相手にチャンスを作らせず、安定した守備が続いたという。主将のMF竹内涼(26)も「(戦術を)積み重ねられている。『やってやるぞ』という空気感はみんなから出てきている」と前向きに話した。鹿島戦まで残り7日。指揮官は「(メンバーは)ある程度、固まった。来週はみなさんにいいプレーを見せられると思う」と言い、胸を張った。【保坂恭子】