柏レイソルが終了間際の失点で天津権健(中国)と1-1で引き分け、またも今大会初勝利を逃した。後半7分にFWクリスティアーノのボレーシュートで先制するも、後半43分に元ブラジル代表FWパトにゴールを許した。これで1分け1敗となった。

 柏は再び最後に悪夢を見た。前半から押し気味に進め、後半7分にクリスティアーノのゴールで先制。守っても元ブラジル代表FWパト、昨季ケルンでリーグ3位の25得点を挙げたFWモデスト、ベルギー代表MFウィツェルらを向こうに回し、完封目前だった。しかし、後半43分にモデストのシュートをGK中村がはじいたところをパトに流し込まれて同点。一瞬の隙をつかれ、中村はボールを地面にたたきつけて悔しがった。後半のパトに打たれた唯一のシュートだった。

 相手の倍以上となるシュート25本を放ちながら2点目を奪えず、下平監督は「悔しい一戦だった」。前節の全北戦も2点を先行しながら、後半の3失点で逆転負け。悪いイメージを払拭(ふっしょく)できないまま、25日にJ1開幕の仙台戦を迎える。指揮官は「選手には、悲観的になってもしょうがないと声をかけました。しっかり開幕に向かっていきたい」と切り替えた。