W杯イヤー、25周年のJリーグが開幕した。史上初の平日金曜開催「フライデーナイトJリーグ」と銘打ち、23日のサガン鳥栖-ヴィッセル神戸(ベアスタ)で幕が開いた。

 このカードに2万人近くが入り、上々の滑り出し。その試合で今季のJ1リーグ第1号を、鳥栖の19歳、FW田川が決めた。

 東京五輪世代の若者の1号から、2日目の24日はガンバ大阪-名古屋グランパス戦(吹田S)で、田川の倍の人生経験がある、38歳のG大阪MF遠藤保仁もゴール。FC東京-浦和レッズ戦(味スタ)では、日本代表DF槙野が、しっかり決めた。

 さらに、サンフレッチェ広島-北海道コンサドーレ札幌戦(Eスタ)では、広島のタイ人FWティーラシンが待望の初ゴール。今季J1には5人のタイ選手がいる。この“タイ・ファイブ”で、ティーラシンが歴史に残るJ1でのタイ人1号弾。相手の札幌のMFチャナティップとの“タイダービー”で、先に決めた。

 この得点者、田川、遠藤、槙野、ティーラシンには、ちょっとした共通項がある。

 4人とも、Jリーグの開幕を告げる15日のJリーグキックオフカンファレンスへの参加者。

 開幕前から、東京都内のホテルに集結し、Jリーグとクラブのためにひと仕事終えていた面々に、ご褒美? の1発が舞い込んだ形だ。

 さて、25日も4試合が行われる。この流れに乗ることができるだろうか。試合を待つJ1の8クラブのカンファレンス参加者は次の通り。

 ベガルタ仙台(野津田岳人)-柏レイソル(中村航輔)

 清水エスパルス(松原后)-鹿島アントラーズ(三竿健斗)

 ジュビロ磐田(桜内渚)-川崎フロンターレ(小林悠)

 セレッソ大阪(山口蛍、チャウワット)-横浜F・マリノス(天野純)

 さすがに、柏のGK中村のゴールはないだろうが、ひそかに楽しみにして見てみたい。Jリーグの楽しみ方は、いくらでもある。【八反誠】