川崎フロンターレが、MF中村憲剛(37)の1得点2アシストの活躍でジュビロ磐田を下し、今季初勝利を挙げた。1トップでリーグ戦初先発を務めたFW知念慶(22)が存在感を発揮した。果敢に磐田の高いディフェンスラインの裏を狙い、時には相手DFを背負ってボールキープでためをつくり、FW小林悠(30)ら攻撃陣のリズムをつくった。前半45分には裏への飛びだしから仕掛けファウルを受け、好位置でFKを獲得。結果的にこのFKから3点目が生まれた。

 ACL・蔚山(韓国)戦で得点を挙げた22歳の起用に、鬼木達監督は「トレーニングで好調でACLも結果を出している。彼の特長が効くかと思った」と説明。知念は「個人的にはミスもあったしもっとやれた部分もあったけど、自信につながった」と手応えを口にした。終盤は足がつり、FW大久保嘉人と交代。シュートが0に終わり「エリア内であまり仕事ができなかったのはまだまだ。嘉人(大久保)さんみたいに、どんな試合でもゴールを取る気持ちを見せていかないと」と課題を掲げた。