ツエーゲン金沢MF宮崎(20)が、大宮アルディージャ戦の後半31分に途中出場し、わずか1分後の同32分に先制点を決めた。

 宮崎はMF梅鉢貴秀の浮き球パスに反応すると、ボールを受け、右から中に切り込んで思い切り左足を振り抜いた。シュートがゴールに突き刺さると、チームメートに抱き締められ、サポーターが見守るスタンドに右手を挙げた。

 今季、リーグ戦初出場、しかもファーストプレーでゴールを決めた。「スペースにボールが来た。最初のプレーだし、相手と1対1なので、ここはいこうと…それが自分の得意なところだし、持ち味なので。途中から出て、点を取ったのは初めて。自信がつき、次につながる試合」と笑みを浮かべた。

 アルビレックス新潟から17年に期限付き移籍し、同年12月にはタイで開催された国際親善大会M-150杯にU-20代表の一員として参戦。パラグアイ遠征(19~28日)を行うU-21日本代表からは漏れたが、代表は常に頭の中にある。「(タイ遠征は)久々の招集だったので緊張したところと、遠征などの少ないチャンスで結果を残さないと、と思った。力になったし成長できた」。

 その一方で、金沢で期限付き移籍期間を延長して今季もプレーすることを決めたが、出場機会はめぐってこなかった。「いつ来るか、分からないチャンスの中、日々、トレーニングしてきたわけですから。チャンスが来るまで、しっかり取り組んでいかなければいけないと常々、思っていました。ここから自分も頑張っていければ」と心の中に期するものはあった。

 その中、今季初出場したリーグ戦で、結果を出した。「見る人は、結果が1番大事だと思う。目立てるプレーを今後、したい。去年より(金沢の)順位を上げるということをしっかりやった中で、結果が出れば。(代表は)目標です」と意気込んだ。【村上幸将】