大宮アルディージャが、途中出場のMF嶋田慎太郎(22)の後半41分のゴールで、ツエーゲン金沢に辛うじて引き分け、ともに連敗を2で止めた。

 前半は、金沢が前線からボールを追い、プレスをかけて大宮を押し込んだ。左サイドでMF杉浦恭平がプレスをかけてボールを奪うと、17年に大宮から金沢に移籍したDF沼田圭悟が、オーバーラップからボールを受け、一気に前線に仕掛ける動きで前半19、21分と左サイドからチャンスを作った。また右サイドも、順大から加入の新人DF毛利駿也と、J1セレッソ大阪から完全移籍で3年ぶりに復帰したMF清原翔平が好連携から攻撃の起点となった。そしてロスタイム3分、FWマラニョンが左サイド深くから出したパスを、杉浦が中央に折り返したが、飛び込んだFW垣田裕暉は決定機を外した。

 一方、大宮は前半26分、FW大前元紀とのワンツーから抜け出したMF三門雄大がシュートも、GKに阻まれた。同27分にはDF渡部大輔の右からのパスをペナルティーエリア内で受けたFWシモビッチが、DFを背負いながらターンしてシュートも、枠を外した。

 後半も金沢が6分に沼田、7分に杉浦が連続でシュートを放つなど攻勢を仕掛けたが、大宮も反撃。13分にはシモビッチが頭で落としたボールを、大前がシュートも枠を外した。同14分に波状攻撃を仕掛けたが、ゴールを割ることが出来なかった。

 すると金沢が、後半31分に途中出場したMF宮崎幾笑(20)がドリブルで前進し、1分後の同32分に先制弾を決めた。敗色濃厚となった大宮だったが、同41分に左からのMFマテウスの折り返しを、嶋田が右足で決めて同点。同ロスタイムにはシモビッチ、マテウスが連続で決定機を作ったが、逆転はならなかった。