ジュビロ磐田は、総力戦で正念場を乗り切る覚悟だ。磐田大久保グラウンドで調整を行った17日、MF中村俊輔(39)が左太もも裏の痛みを訴えて練習を途中離脱。今日18日のアウェー・サンフレッチェ広島戦を欠場することが決まった。前節東京戦で今季初勝利に貢献したMF上原力也(21)とDF新里亮(27)も体調不良で遠征メンバーから外れた。

 14日のルヴァン杯札幌戦にも勝利し、公式戦3連勝を狙う状況での3人離脱。名波浩監督(45)は「いつも以上に我慢が必要になる」と言い、粘り強い守備をポイントに挙げた。最終ラインには、リーグ初先発となるDF大南拓磨(20)の起用が濃厚。前日16日、U-21日本代表への追加招集が発表された20歳は「自分にとってはチャンス。活躍できればアピールにもなりますし、期待に応えたいです」と言った。

 対する広島は、開幕から公式戦5連勝。昨季まで磐田でプレーしたMF川辺駿(22)もいる。それでも指揮官は「チームの流れは、この一戦を乗り切って初めて(6位躍進の)昨年と同じものになる」と言った。つかみかけた流れを本物にすべく、勝利を目指す。【前田和哉】